私はまだ攻撃をゆるめません。
「とにかく相手のダンナへの慰謝料は
自分でなんとかしな!
私への慰謝料と養育費もよろしく!
自分から進んで、家族との時間より
ゴリラ女との時間を選んでたんだから
もう救いようもないよ。
全部自分がまいた種だ!
こうなることわかっててやってたんだ!
そうでしょう!」
すると…
「 う、う、う…
いやだあぁぁぁぁぁぁ~!!!
家族と離れたくないぃぃぃぃ~!!
家族と離れたくないぃぃぃぃ~!!」
ついに人格崩壊したクズ夫は、突然、
本当にドン引くぐらいの大きな声で
号泣しはじめたのです。
ご近所じゅう、半径1kmくらいには
響いていたんじゃないかと思うほどの
大声で、
床に這いつくばって泣く姿に…
本当すみません、
私…、
思わず…
吹き出しそうになりました…!!
「フッ…。」
もう笑いをこらえるので必死です。
二階からも、子どもたちの
クスクスという声が聞こえてきました。
「いやだあぁぁぁぁぁ~~~~。
ああぁぁぁぁぁ~~~~。
う、う、うぅ~~~…。」
「ちょっと!
恥ずかしいからもうやめて!
もう今日は帰って! ね?
お願いだから!」
クズ夫のことだから、
許してもらうための
パフォーマンスかもしれませんが、
とにかく私はこれ以上話す気力を
失ってしまいました。
しばらくして泣き止んだクズ夫は、
「…最後にちょっとだけ、
子どもたちの顔を見たい…。」
と言いました。
「え?…はあ…。
…じゃあ、見てくれば?」
私の許可を得て、よろよろと立ち上がり、
二階に上がっていったクズ夫でしたが…。
なんと、その先には
子どもたちが作ったバリケードが
張られていました。
私たちが言い争っている間に、
段ボール箱やイスなどを使って
道をふさいでいたのです。
「パパ!来ないで!!」
「パパ、キライ!!」
子どもたちの声に、クズ夫は
力なく、階段を下り、
がっくりと肩を落として
そのまま、玄関から出て行きました。
不倫撲滅ドットコム 美咲
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