2021-01-01から1年間の記事一覧
妻を裏切り、子どもたちを裏切り、 さんざん嘘をついて自分だけ楽しんで 家族を傷つけておきながら 今さら泣いて謝る夫の姿は なんというか、とても 滑稽(こっけい)でした。 「 ・・・出ていって。 荷物まとめて、早く。」 私がそう言うと、クズ夫は 首を…
家に帰ると、もう何をする 気力もありませんでしたが、 とりあえず洗濯物を取り込んで 子どもたちに簡単なものを食べさせました。 しばらくすると クズ夫が帰ってきました。 どうぜゴリエからメールが 届いて状況を知り、 ゴリエのご主人からも 職場に電話が…
ゴリエのご主人は、その後いったん 職場に戻るようでした。 学級通信を書かないと、と言っていました。 熱心な良い先生なんだろうな、 と思いました。 この仕事は本当に多忙です。 頑張ろうと思えばどれだけでも 工夫の余地もあり、仕事も増えます。 私もダ…
「ぼくは、奥さんのご両親に 恩義があるので 別れないつもりです。」 「・・・。」 私は以前より、クズ夫から 「ゴリエとダンナさんが うまく行っていなくて 愚痴を聞いてあげた」 などという話を何度か聞いていたため、 この日、会うまでは どんな冷たいご…
またしばらく沈黙が続いたあと、 ご主人が口を開きました。 「 さきほど、慰謝料を 請求すると言っておられましたが…。」 「 はい。そのつもりです。 300万。 大丈夫ですか。」 「 いや、うちは夫婦のお金は別々なので 僕はかまわないんですが・・・。」 …
こうしてご主人と話しているうちに、 ふと、私はあることを思い出しました。 もう忘れかけていたけど、 5年ほど前、 うちのクズ夫とゴリエが 同じ中学校に勤務していた時のことです。 忘年会だったか何かの飲み会の後、 夫が朝帰りをしてきたことがありまし…
「 いつからなんでしょうね。」 「 わかりません。 でも、ウチのダンナの話では、 ✕✕さんが教育委員会に異動になって、 すごくストレスをためていて、 話を聞いてあげていた、と。」 「 ・・・はぁ~。」 ご主人はため息をつきました。 「 ぼくから見ると、 …
私の率直な印象としては “くまさん”のような雰囲気の 男性でした。 正直、”いい人そう”な感じでした。 まだショックで頭が回らないのでしょう、 ぼんやりと手元を見つめるその表情は 痛々しくもありました。 私はほんの少し、 自分のしていることに 罪悪感を…
待ち合わせの場所は市内の喫茶店でした。 夕方6時でしたが、 冬だったので日も暮れて、 店はさほど混んでいない様子でした。 駐車場に車を止めて、 車内でその人を待ちました。 待ち合わせの時間より少し早く、 1台の車が入って来ました。 たぶんこの人だ…
とりあえず、大きな仕事をひとつ 片づけた私でしたが、 これで終わったわけではありません。 こんなことですむと思うなよ、 泥棒あばずれゴリラ女! 私は、車に乗り込むとすぐさま ゴリエのご主人の職場に電話をかけました。 ゴリエのご主人も中学教師で、 …
立ち上がった私は、 机の上にあるラブラブメールの 大量コピーの束を指さし 「要ります?」と聞きました。 ゴリエが 「いえ・・・。いいです」と 首をかすかに横に振ったので 持って帰ることにしました。 「行こう。」 子どもたちを連れて、部屋を出ました。…
「 すみません・・・、 私、つい・・・いつも 〇〇さんを 頼ってしまって・・・。」 ゴリエは肩を落とし、小声で そう言い訳をはじめました。 でも、仕事で頼ることと 男女の関係になることは 別ですよね? 私はカバンからファイルを取り出し、 事前に作成し…
「 会いたい、って何ですか? 仕事中もこんなにメールして しかもかなりひんぱんに 会ってますよね? 平日も土日も! のんびり映画鑑賞って、一体 どこでそんなことしてるんですか? ラブホテルとか行ってるんですか? 時間作ってくれてうれしいのですが ア…
「 すみません、 こんな部屋でいいですか? 散らかってますけど・・・ どうぞ・・・ 」 そう言って、ゴリエは 長机にパイプ椅子の 会議室だか物置だかわからない部屋に 私たちを通しました。 「 子どもたちです。 大きくなったでしょう?」 「 え、ええ。 本…
グレーのパンツスーツに身を包んだ 黒髪ロングヘアのゴリエは、 私たちの姿を見ると、 少し顔色を変えました。 私たちとその女が会うのは 我が家で開いたBBQパーティ以来。 5年ぶりぐらいだったと思います。 以前にも書きましたが、 家を新築したばかりの頃…
市街地にある役所のビルに着くと、 私は煮えたぎる心をおさえて、 できるだけゆっくり、堂々と、歩きました。 子どもたちの手を引いて エレベーターに乗り、 教育委員会のあるフロアに上がると、 いくつかの部屋に、 それぞれの部署が入っており、 真面目そ…
さて、証拠の写真はどうするか。 膨大な数のラブラブメール。 肉体関係もはっきりとわかるやりとり。 すべての写真を私はさらに 3枚ずつカラーコピーしました。 そして、月曜日、 その紙を持って ゴリラ女の職場に 乗り込むことにしました。 ゴリエの職場、…
こうして、 クズ夫とゴリエの大量ラブラブメールから、 二人がただならぬ関係であることは 確定したわけですが、 私は、ふわふわする頭で、 今後のことを考えなければ なりませんでした。 心の中も頭の中もぐちゃぐちゃでした。 水の中にいるみたいに苦しく…
ラブラブメールのやりとりは とにかく ムカつく会話ばかりでしたが 特に目を疑ったのは 「 3月平日 休んじゃう?」 という言葉。 家族のために休むことなんてないのに あんなブス女と会うために 休みとるんだ・・・。 とてもショックでした。 「 3月、平日…
クズ夫とゴリラ女(以下ゴリエ)の ラブラブメールはほぼ毎日。 「会いたくなっちゃいますね。 早くのんびりできるといいな。」 … 「明日は部活。 最近✕✕さんに会いたくてたまらない。」 「私はいつでも会いたいですよ。 一緒にのんびりできる日、早く来~い…
私は改めて、クズ夫とゴリラ女(以下、ゴリエ) が送りあっていたメールを読み返しました。 「いつ会える?」 「今日会いますか?」 「明日にする?」 「土曜日は難しそうですか?」 「明日も会って、 明後日も会ってくれるの?」 「土曜日も会うつもりです…
ダンナのスマホのラブラブメールを 見つけた私が その後どうしたかをお話しします。 他にも方法があったのかもしれませんが、 その時の私は、 とにかくこの証拠を なんとか残さなければと、 自分のカメラで ダンナのスマホ画面を撮影し続けました。 全部。 …
ずっと書けずにいました。 書けないまま、 時間だけがすぎて行きました。 書こうとすると、 リアルにそのときの 苦しみを思い出すと、 腹が立って、悲しくて、 胸の中を熱いドロドロが渦巻いて、 とてもとても、不安定になって、 お酒を飲めば 泣いたり叫ん…