妻を裏切り、子どもたちを裏切り、
さんざん嘘をついて自分だけ楽しんで
家族を傷つけておきながら
今さら泣いて謝る夫の姿は
なんというか、とても
滑稽(こっけい)でした。
「 ・・・出ていって。
荷物まとめて、早く。」
私がそう言うと、クズ夫は
首を横に振りました。
「 出て行ってよ。
もう顔も見たくないから。」
いらだった私は
大きな声を出しましたが
クズ夫は首を横に振りました。
そしてこう言ったのです。
「 家族と離れたくない…。」
・・・!?
「 はあ?
いくらでも家族とすごす時間あったのに
わざわざ家族から逃げて
ゴリラ女に会いに行ってたのは
誰ですか?
家族と離れたかったんでしょ?
こうなることわかってたでしょ?
一緒にいてほしい時に逃げて
今さら離れたくないなんて!
都合よすぎるでしょっ!!!!!」
「 ただの遊びだったし・・・。
家族とは離れたくない・・・!」
「 遊びで5年って!!
そんなの許せるわけないでしょ!
バカにするのもいいかげんにして!
出てって!!!! 早く!!!!! 」
あまりの剣幕に、
クズ夫はしぶしぶカバンを手にし、
玄関を出て行きました。
・・・。
私は呼吸をしずめてから
子どもたちを呼び寄せ、
抱きしめました。
「 ・・・ごめんね。」
「 ・・・ママは悪くないよ。
悪いのはパパだよ・・・。」
「 パパとママ、
リコンするの?」
子どもたちは、不安そうでした。
「 ・・・まだわからない。
ゆっくり考えるね。
とりあえず、疲れたよね、
お風呂に入って、
早く寝よう。 」
そう言って、お風呂の準備を
はじめました。
不倫撲滅ドットコム 美咲
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