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中学教師の夫が、よりによって教育委員会の女とW不倫!!ありえない…こんなの許せますか?怒りのサレ妻ブログ

【第64話】一緒に頑張ろう

 

「…美咲さん、働こう。」

 

教頭先生は、

きっぱりとした口調で、

私に言いました。

 

「辞めなくていい。

 辞めちゃだめよ。

 だから一緒に働こう。」

 

私は、ゆっくりと

目を上げ、

教頭先生を見ました。

 

「美咲さんが辞めることない。

   こういうときは

   仕事してたほうがいいのよ。

    私も仕事があったから

    これまでやって来られたと思うし、

    今、ずっと家にいたら

    もっとつらいわよ。

     学校にいるときは

     気持ちの切り替えも

     できているんでしょう?」

 

   「はい…。そうですね。」

 

「ね。

    これまで使命感を持って

    働いてきたならなおさらよ。

    一緒に働こう。

    一緒に頑張ろう。」

 

  「…。」

私は、かすかに

うなずきました。

 

もう仕事を辞める覚悟で

この場に来た私でしたが、

教頭先生の

"一緒に頑張ろう"

という言葉は、

ここまで1人で、孤独な戦いを

続けてきた私の心に

じんわりと染みました。

 

涙がひとつぶ、ふたつぶと

こぼれました。

 

「お子さんたちのためにも

  自分をしっかり持って、

   今の生活を続けましょう。」

 

私は目を閉じ、小さくコクコクと

うなずきました。

 

「…ありがとうございます。」

 

焼け石のように

赤く、熱く煮えたぎっていた

私の心が

ゆっくりと、冷えていくのが

わかりました。

 

「状況はわかったから、

   体調面とか、

    困ったことがあれば

    言ってね。

    校長先生には私から、

    報告しておくけど

    それでいい?」

 

「はい。お願いします。」

 

「…それにしても許せないわね、

    その相手の女性…誰なの!?」

 

「✕✕✕✕という英語教師です。」

 

「知らないわねえ…。

    教育委員会のIさんに

    聞いてみようかしら。

    ひどい話よね…

    5年?5年間って言ったわよね?

    ありえないわ!」

 

そうして一緒に

腹を立ててもくれました。

 

しばらく話すと、

ずいぶん気持ちも軽く

なったような気がしました。

 

「これからのことは、

    どうするつもり?

    その…離婚とか…。」

 

「まだ…わかりません。」

 

「そうよね。

     お子さんもいるんだし、

     お子さんのこと第一に

     考えてあげてね。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

30分ほど話した後、

教頭先生に丁寧にお礼を伝え、

私は学校をあとにしました。

 

 

 

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