その日の晩は、
子どもたちの眠るベッドに横になると、
すぐに意識が薄れて行きました。
とても、とても、疲れていました。
朝方、ダンナが
そっと家に入ってきて、
シャワーを浴び、着替えなどをすませて
出勤していく音が聞こえました。
その後、私も子どもたちを起こし、
いつものように
洗濯や朝食の準備や身じたくをしました。
子どもたちを送り出し、
自分もバタバタと出勤しました。
こんな非常事態で
身も心もボロボロでも、
学校に行けば私も「先生」です。
小学校の子どもたちの前では、
いつもどおり、
明るく元気な先生でいなければなりません。
私は、自分の担当する午前の算数の授業を、
なんとか精一杯、
いつも通り進めました。
うまくできたかどうかはわかりませんが、
なんとか切り替えはできている、と
自分では思いました。
というより、
学校の子どもたちと接していると、
自然と、背筋がしゃんと伸びて、
嫌なことも、その間だけは
忘れることができました。
非常勤講師は、授業のみ、
時給で働くパートのような勤務なので、
給食を食べ終えると
そそくさと学校を出ました。
車に乗って走り出すと、
また自分の状況を思いだし、
どんよりした気持ちに包まれました。
家に着くころには、
私はまた怒りでいっぱいでした。
あのゴリラ女とクズ夫を、
まだまだ追い詰めてやらなければ…!
私は、二人のラブラブメールのコピーを
封筒に入れました。
二人が不適切な関係であることや、
教師として不適格であることを訴える文書も、
パソコンで作成して添えました。
宛名は、クズ夫の勤務する学校の
校長先生宛て、
教育長宛てにして、
郵便局に持って行き、速達で送りました。
二人とも、このままじゃすませない。
絶対ぶっ潰してやる…!
そんな強い思いにつき動かされていました。
不倫撲滅ドットコム 美咲
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