私は、聞けば聞くほど
怒りで頭に血がのぼり
はらわたが煮えくり返るようでしたが
聞かずにはいられませんでした。
こうなったらとことん
聞いてやる、聞き出してやると
根ほり葉ほり問い詰めました。
クズ夫は、私の質問に
答えにくそうにしながらも
ぽつりぽつりと答え続けました。
黙り込むと私がさらにヒステリックに
大きな声を出すので、
答えないわけにもいかなかったのでしょう。
「ゴリエ、何に乗ってんの?
車の車種。」
「・・・✕✕✕社の◆◆◆◆。」
「色は?」
「・・・黒。」
車メーカーが気の毒なので、
車種はここには明記しませんが、
後部座席がフラットになるタイプの
ミニバンでした。
車内で致すにはもってこいでしょう。
「のんびり映画鑑賞、とか
メールに書いてあったよね!
どこで映画なんて見てんの?
車でのんびりなんて
できないでしょうし。」
「・・・。」
「ホテルも行ってたんでしょう?」
「・・・たまに。」
「たまに?
あの文面から、かなりひんぱんに
映画鑑賞してたことが
わかるんですけど!」
「・・・そんなに・・・
しょっちゅうってわけじゃ・・・。」
「どこのラブホ行ってんのよ!」
「▲▲市の・・・
ショッピングセンターの前の・・・」
「はあー?あんなとこ行ってんの?
恥ずかしっ!!」
それは、隣の市の大型ショッピングセンターそばの
かなり目立つラブホテルでした。
よくもまあそんなところに
不倫教師カップルが出入りできるものだなと
本当にあきれました。
「お金はどうしてんの!
まさかアンタが・・・?」
クズ夫は首を横に振りました。
「じゃあゴリエが?」
クズ夫はまた首を横に振ります。
「半分こ・・・。」
「・・・。(絶句)」
何が半分こ、だよ。
不倫教師がラブホテル代
仲良く半分こ・・・。
バカバカしいわ気持ち悪いわで、
本当に吐き気がしました。
「アンタの車はどうしてんの?
2台でラブホに入るわけもないし。」
「近くの・・・本屋で
待ち合わせて・・・。」
「あ~、あそこの本屋ね。
はぁ~・・・。(ため息)」
本当に、自分も良く知った生活エリアで、
こんな気持ち悪いことが起こっていたなんて・・・。
信じていた夫が、
こんな裏切りを働いていたなんて・・・。
怒りと、絶望で
息をするのも苦しいくらいでした。
不倫撲滅ドットコム 美咲
最初から読みたい方はこちら
↓ ↓
【第1話】幸せな家庭だと・・・思っていた - ☆ 不倫撲滅ドットコム ☆